



お仕事をご依頼いただいた場合の、業務内容、フロー、そして、報酬の考え方を新築住宅の場合をベースにまとめてみました。
(私たちの事務所は、住宅だけではなく、収益系建築や福祉施設、商業施設などの幅広い範囲の設計活動に取り組んでいます。それらの設計フローに関しては物件ごとに異なりますので、その都度状況に合わせてご説明します。)
例えば「住まいづくり」の限られた時間の中で、お施主さまは、要望や趣味趣向をすべて正しく設計者に伝えることが出来るでしょうか?
何十年と住み続ける『住まい』を一時的な好みや思いで決めてしまって、後悔する部分も出てくるかもしれません。
ですので、私たち設計者がお施主さまの要望・趣味趣向などをどれだけ多く引出し、正確に汲み取れるか、また、プロの目からそれを取捨選択し、建築へと正確に変換できるか、そこが重要になってきます。
設計にかける期間は、 そういった観点から、一番大切な期間といえます。私たちのアトリエでは独自の手法でお施主さまとの意識共有、意向確認、設計内容確認を図っています。
(1) 要望を具体化し整理すること、それをもとにプランの可能性をより多く検証します。打合せを重ねるによりプランは成長し続けます。
(2) 外観イメージや空間イメージを共有するするために、模型、パース等を作成します。また、共感できるイメージ写真をお互いに収集し、細部にわたるイメージを共有します。
(3) いつ何を決めれば納得のいく家づくりができるか、設計の流れ全体像を把握できるように、最初に設計にかかわるスケジュールを提示します。
■設計監理業務の流れ ※住宅の場合
phase 01 ) お問い合わせ
**ご相談・敷地調査・初回プラン作成は無料です
まずは一度アトリエにお越しいただき、ご相談を承ります。
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建築計画
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資金計画
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土地提案 ※必要の場合
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住宅ローンシュミレーション
phase 02 ) 敷地調査
測量図をもとに計画地の調査を行います。
できれば、お立合いいただいて前面道路幅、給水の位置関係、電柱の位置の確認、隣地境界の確認などを確認します。
phase 03 ) 初回プレゼンテーション
敷地調査を行ってから3週間ほどお時間いただき、初回プレゼンテーションを行います。
平面図・立面図、その他建物のイメージがわかる模型やパースなどを使ってご説明いたします。
phase 04 ) 設計監理契約締結
*設計料については、下記の「設計監理料率表」をご覧ください。
phase 05 ) 基本設計
**設計料:20%
初回案をもとに内容を詰めていきます。
ご要望の調整など優先順位を確定しながら、打ち合わせを重ねて、建物の基本となる大きさ、形、プランを決めていきます。
【提案物】 ・平面図・立面図・断面図・仕上表・設備図・模型(1/50)
phase 06 ) 実施設計・構造計算
**実施設計完了時設計料:40%
仕上げ材や設備機器など、細かい内容を打ち合わせして確定していきます。
また、実際の工事で使われるための詳しい図面を作成していきます。
【提出物】 ・平面詳細図等各種詳細図 ・メーカーリスト ・建具表 ・家具図等・電気設備設計図・空調設備設計図・給排水設備設計図・構造図、構造計算書
phase 07 ) 工事入札
**工事契約締結時設計料:20%
工事業者への見積依頼(競争入札または特命発注)、見積もりチェック・調整して工事業者を確定します。
phase 08 ) 確認申請業務
役所、または民間申請機関に施主の代理で建築確認申請書を提出し、建築許可を取得します。 確認申請料・印紙代は別途です。
phase 09 ) 工事監理業務
**竣工時設計料:20%
⇒工事着手後は工事の進捗に応じて定期的に監理を行います。
中間検査や完了検査といった役所検査には「監理者」の立場で検査に立ち会います。また、最終引き渡しに際しては、施主検査にも立ち会います。
■ 設計監理業務報酬に関して
【新築工事】

※ 最低設計料の設定を200万円とさせていただいています。
※ 上記金額に構造計算料を加えたものが設計料になります。
※ 尚、確認申請手数料、各種印紙代は別途とします。
【店舗内装・リフォーム工事】

※ 耐震診断・用途変更等の確認申請が必要な場合は別途費用をいただきます。
<特記事項>
業務報酬の基準になる工事費は、契約時には、想定工事費です。
業務がすべて完了した際に、実際の請負工事費に応じて、最終業務報酬の算定をやり直し、最終金で精算していただきます。