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京都の商家の伝統的な建築

京都の街中にある伝統的木造建築の住居のこと。
お店と住まいが一体となった職住一体型のものが多く、建築基準法が施行される1950年以前に建造されたものを指します。
京都の町家は、間口が狭く奥に長い構造で、間取りとしては通り庭でつながり、奥には坪庭がある、過去に持っていた建物です。
外観の特徴として、瓦屋根、大戸・格子戸、出格子、虫籠窓、土壁などが見られます。また、都市住民が都市の中で高密度に住み、往来の人との交流やふれあいを前提として商い、生産する建物であるという性格上、その外壁は通りに面し、隣の建物とは近接し、軒を連ねているという特徴をもっています。

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京町家の形成の歴史

京町家の始まりは、平安時代に遡ります。平安京の時代、公家たちによって地方から徴用されてきたものづくりや商いを営んでいた人々が、都市住民として京都に定着するようになり、通りに面した屋敷地を公家たちから買い取り、自らの暮らしの拠点を大路、小路に面した空間に求めました。そこに小屋を造ったのが京町家の始まりのようです。
 

室町期になると道に面して商いを行う家が軒を連ね、応仁・文明の乱後は道を挟んだ両側の家々で構成される「両側町(りょうがわちょう)」というコミュニティが次々と誕生。町ぐるみで“自分たちの身は自分たちで守る”という、自衛や自警対策も進められました。

今日の町家の原型となる家が確立されたのは江戸中期のこと。しかし残念ながらその多くは幕末の禁門の変(蛤御門の変/1864年)で焼失してしまいました。現存する町家のほとんどは明治から大正期に建てられたものです。

町家の特徴

夏は蒸し暑く、冬は底冷え

京都市は盆地の為、夏は蒸し暑い、冬は底冷えすることで有名です。
奥行のある京町家はその構造を活用し、中間に坪庭を配置することで夏の蒸し暑い表の通りとの温度差によって、風の流れを住まいに取り込むといった工夫が見られる空間になっています。
そのため、必然的に冬は、冷たい風が通り抜けてしまうデメリットを生んでしまったのです。

うなぎの寝床

細長い敷地に建てられた京町家は” うなぎの寝床” と呼ばれ、間口が狭く奥行きの深い造りが特徴です。これは江戸時代に、間口の広さによって決められていた税金を少なくするため、また、通りに面して並ぶ店の数を増やして街並みににぎわいを持たせようとしたためとも言われています。
通常、表の窓には木製の格子が施され、中央部に和風の中庭があります。空間ごとの機能と美しさから先人たちと住まいの関係が見えてきます。

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